私の専門と今後の目標について

よく、尋ねられる(?)ことがあります。私の専門についてです。

私の専門は、スラヴ諸語(スラヴ語学)ということにしています。言語学、ということもできるかもしれませんが、特段言語学の知識があるわけではありません。だから「言語学を専門にしています」とはあえて言っていないのです。それに、個人的に言語学は私の苦手な分野だと思っています(笑)。

特に、スラヴ諸語の中でも、主にロシア語・チェコ語ウクライナ語を研究しています。研究といっても、それらの言語に関する論文を書いているわけではありません。単に、脳内でロシア語とチェコ語はどのような文法事項が類似しているのかや、相違点はどこなのか、といったことを考えて生活しています。最近はポーランド語やベラルーシ語、スロヴェニア語にも関心があります。

今は、某私立大学の外国語学部でロシア語を専攻しており、大学院にも進学するつもりです。私は単に言語にだけ興味があるわけではありません。中東欧地域の近現代史や文学、思想なども関心の対象です。私の目標としては、中東欧地域の実情を理解し、それらをなるべくわかりやすい形で発信することとしています。

中東欧地域を理解するは容易なことではありません。言語ばかりにフォーカスをおいていると、それらの地域の実情を正確に、かつ客観的に観察することが不可能になりかねません。言語に加え、歴史や文学、思想など、中東欧地域を取り巻く様々な事物に触れてこそ、理解が深まり、そして成果を論文という形で社会に還元できると考えています。

言語・文学・歴史・思想、それらを組み合わせたような研究が、大学院でできればいいな、という願望を抱いて、勉学に励んでいる次第であります。